チタン製の結婚指輪|徹底解説
結婚指輪といえばプラチナや金などが定番ですが最近はチタンの指輪も定番化しつつあります。
なぜ、チタンがそんなに注目され始めているのでしょうか?
今回は「そもそもチタンとは?」から「チタン製の結婚指輪」まで詳しくご紹介いたします!
目次
チタンとは?
チタンという金属は「高品質な金属」です。
その理由は
①強度が強い
チタンの強度はおよそ鉄の2倍、アルミの3倍になります。
強度が高いだけではなく、しなりやすくもあり少しぐらい曲げても元に戻る性質があります。
②熱に強い
鉄は熱に強いと言われますが、溶ける温度は約1530度です。
銅が約1080度、アルミが約660度なのに比べチタンが溶ける温度は約1660度とさらに高いのです。
③耐食性が強い
チタンは非常にさびにくい素材です。
特に海水に強く、鉄や銅、錆びにくいとされているアルミニウムよりもさらに耐食性が強い金属です。
④軽い
チタンは鉄の3分の2、銅の半分程度の重さしかありません。
⑤安全性が高い
金属アレルギーを持つ人に対してもアレルギーが起こりにくく、有毒性もないので体に優しく安全な金属です。
チタンは様々なメリットをもつ金属ですのでその特性を活かして色々な分野で利用されています。
チタンの歴史
チタンが工業製品として使われて出したのは今からまだ50年ほど前のことです。
古代から使われていた鉄や銅に比べてずいぶん新しい素材ですが、チタンの発見自体は古くからされていました。
チタンは1790年イギリスの僧侶で鉱物学者であった「ウィリアム・グレゴー」によって発見されました。
発見場所のメナカンという場に因んで、その未知の元素を「メナカイト」と命名します。
1795年にドイツの科学者クラプロートが特異な性質を持つ酸化物であることを再発見し、
新しい金属元素として「チタン」と名づけました。
この命名はギリシャ神話に由来します。
オリンポスの神々の戦いに敗れた巨人「タイタン」が地底に封じこめられたという話から、
鉱石中に存在した(封じ込められた)元素を「チタン」としたのです。
さらに純粋なチタンが世に誕生したのはそれから約100年以上経ったころ。
1910年アメリカの科学者マシュー・A・ハンターが純度99.9%のチタンを鉱砂から抽出することに成功しました。
1950年代になってやっとチタンが軍用機などに使われ始めます。
日本では1970年代になってチタンの民間利用のために日本全国の加工業者たちが協力し技術を積み重ねていきました。
そして2002年、世界で初めてチタンを発色させる技術が生まれ、様々な分野で使われるようになりました。
チタンが実用化されるまでには随分と長い年月がかかり極々最近になって実用化されてきたという事なんです。
チタンの用途
チタンはその様々な特性を活かして色々なところで利用されています。
化学工業や電力、建築・土木産業をはじめ
医療器具や宇宙開発設備など直接命に関わりそうな分野まで幅広く活用されています。
もっと身近なところでは、時計、アクセサリー、ピアス、眼鏡フレーム、ハサミ、髭剃り、ライターなど
身の回りにもたくさん使われています。

バイクのマフラー

ゴルフクラブ

骨折時のチタンプレート
チタンの結婚指輪のメリット・デメリット
では結婚指輪としてチタンが選ばれる理由はなんでしょう?
チタンのメリット
①金属アレルギーを起こしにくい
チタンの指輪が好まれる第一の要因はまさしくアレルギーフリーでしょう。
金属は汗や体液などに触れることによって金属成分が微量に溶け出し、金属がイオン化します。
このイオン化した金属が異物と認識され抗体が作られます。
再び同じ金属が肌に触れると拒絶反応を起こします。そして異物を外に出そうとして炎症やかぶれを起こします。
これが「金属アレルギー」といわれるものです。
チタンはイオン化傾向が低く、アレルギーの原因となる金属イオンが水に溶け出しにくいため、
金属アレルギーはほとんど起こらないと言われています。
②錆びにくく、変色にも強い
チタンの指輪は錆や変色に強いので、温泉や海水浴なども身につけたままで大丈夫です。
食器洗いや洗濯など、日々の家事の時も気にしなくて済むのは嬉しいですよね。
③軽くて指輪をつけているストレスが少ない
普段指輪をつけなれない人は多少の重さであっても着けるのが億劫になってしまうものです。
その点チタンの指輪は非常に軽いので、日常的に着けていても重さは全く感じません。
指輪をつけるのが苦手という男性にもお勧めです。
④焼き色を付けて個性的な結婚指輪にできる
チタンは表面の酸化皮膜によって、様々な色を作り出すことが可能です。
焼き色をつけることによって鮮やかなアクセントカラーやグラデーションカラーを作れます。
さらにはつや消しや鏡面仕上げなど様々な加工を施すことが出来ます。
プラチナやゴールドなどの単色の結婚指輪にはないオリジナリティあふれる結婚指輪が欲しいという方にお勧めです。
チタンのデメリット
①チタンの結婚指輪は、サイズ直しが難しい
チタンの指輪は硬くて丈夫なだけにサイズ直しは少し難しいです。
指輪の作り直しになる場合が多いため、指輪の号数はしっかり確認しましょう。
②結婚指輪としては安っぽいと感じる人も?
ブライダルジュエリーのプラチナやゴールドの存在感や高級感が好き!という人は
チタンの指輪は多少安っぽく感じるかもしれません。
チタンの指輪自体はもちろん質は良いですし、プラチナのような質感に仕上げることも可能ですが
やはりチタンの特徴である「軽さ」が安っぽさに繋がるのかもしれません。
またチタンは貴金属ではありません。
指輪の価格としては、素材の値段というよりは加工料が多くを占めていると思ってください。
③硬いけれど傷は付きます
いくら硬い金属といっても傷が付かないわけではありません。
日常使いでも細かいキズが入って白っぽくなってしまうこともあります。
しかし酸化皮膜は何度でもつけられるので、カラーチェンジをすることも可能です。
④取り扱いのジュエリーショップが少ない
結婚指輪の素材としてチタンはまだまだ主流とはいえません。
やはり重厚感のあるプラチナが主流なので、チタンの結婚指輪自体を取り扱っているジュエリーショップは少ないです。
金属アレルギーでも結婚指輪だけは身に付けたいという方にはチタンの指輪は救世主となってくれるでしょう。
また「結婚指輪は他の人と被らない個性的なものを!」と考えている方にはチタンの結婚指輪は最適ではないでしょうか。
さらにチタンの結婚指輪をお勧めしたい点は「価格の安さ」です。
結婚指輪の価格の相場は20万円前後ですが、チタン素材ならセミオーダーでも7~8万円くらいの低価格からございます。
そのため、結婚指輪にあまりお金をかけられない方にも安心して購入していただけるところがチタンの結婚指輪の嬉しいところです。
チタンの結婚指輪をご紹介
Hawaiian Ti(ティタニオ)
チタンの特性を活かした新感覚のブライダルジュエリーです。
特殊な技術でチタンの材料が持っている色を発色させ
24色の色とグラデーションからお好みの色味でお作り頂けます。
TO TWO(トゥトゥ)
アレルギー発症リスクがきわめて低い純チタンを肌に触れる内側に使用しています。
表面は使用する素材をおふたりの好みに合わせてお選びいただけます。
高度な技術によりチタン素材でもやわらかな曲線のデザインを可能にしました。
レディースはダイヤ無しのデザインもあります。
どちらも正規取扱店です。
セレクトショップgarden神戸三ノ宮ならチタン素材の結婚指輪をお求めいただけます!
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